新人・若手弁護士研修


 総社市との連携協力について

  本学法科大学院は、総社市との間に「総社市と国立大学法人岡山大学大学院法務研究科との連携協力に関する協定」を締結し、5月23日に調印式を行いました。お互いの法実務能力を高めるべく法科大学院と自治体が包括的な協力関係を結ぶのは全国初です。

 本協定は、総社市が設置した「権利擁護センター」への法的・人的支援や総社市職員の法務能力向上のための支援を主な内容とするものです。

 本学の上田信太郎法務研究科長と総社市の片岡聡一市長が調印し、上田研究科長から「このたびの総社市のご配慮に感謝します。今後、総社市と連携を深め、本研究科出身の弁護士が行政分野で活躍することを期待します。」との挨拶がありました。

 本学法科大学院は、5月23日に総社市との間に締結した協定に基づき、6月1日より総社市において、法科大学院弁護士研修センター(OATC)で研修中の若手弁護士の実務研修を開始しました。2名の弁護士が、週1回ずつ総社市に赴き、「権利擁護センター」での実務研修にあたります。

 

岡山大学大学院法務研究科 教授 西田和弘



片岡総社市長と上田法務研究科長による協定書への署名

片岡総社市長と上田法務研究科長が握手を交わし今後の連携を確認

市長室にて

  新人・若手弁護士は、部内に付設した「のぞみ法律事務所」内で、吉沢弁護士をはじめとする岡山大学法務研究科実務家専任教員、法務研究科教員、さらに学外の協力弁護士の指導を仰ぎながら、様々な事件を通じて弁護技術を磨いていきます。合同法律事務所は独立採算で運営されますが、OATCは、事務所がスムーズに活動できるように、その運営を側面から支援します。

 新人・若手弁護士は、十分な経験を有している岡山大学法務研究科実務家教員や学外の協力弁護士のアドバイスを十分に受けることにより、弁護技術の高度化を図ることができます。また、一般法律事務所では、取り扱わない最先端分野について専門知識を有する法務研究科教員からアドバイスを受けることにより、幅広い分野での専門性を高めることができます。